
CBD製品のOEMは多くの会社が多様な製品の受注を行っています。CBDという特殊な原料であることを踏まえ、現在の日本の市場にあったCBDの抽出物の特徴をしっかり捉えて依頼しましょう。
小ロット生産においてもその特徴に即したターゲットに絞り込みブランディングをすれば、事業成功に近づきます!
日本でもCBDオイルやCBDを含有した多くの製品がネットを中心に百貨店などでも発売されはじめました。また、政府が発表した、2022年度の骨太の方針(経済財政運営と改革の基本方針)のなかでも、「大麻に関する制度を見直し、大麻由来医薬品の利用等に向けた必要な環境整備を進める。」※と触れられており、これからますます需要も高まり、CBD製品が増えることが予想されます。
その中において、CBD製品を成功させるには、たとえ小ロットであっても『だれに』『どんなもの』を届けるかを明確にすることが肝心です。ブランディングのアイデアのヒントとなるCBDの特徴を見ていきましょう。
※参照元:【PDF】内閣府公式サイト:(https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/cabinet/2022/2022_basicpolicies_ja.pdf)
日本では大麻取締法により天然の大麻草によるCBDは諸外国より輸入することしかできませんが、精製・加工法によっては日本で違法なものも存在します。また近年では非大麻草由来の有機合成のCBDも発売されました。日本において販売できるCBDについてまとめました。
大麻草の樹脂から抽出されるカンナビノイドとよばれる化合物の一種であるCBD。カンナビノイドの中には、依存性が高いため違法とされるTHC(テトラヒドロカンナビノール)をはじめ、数百種の化合物がこの樹脂に含まれているのです。
樹脂は、濃縮された状態で使えるように二酸化炭素やエタノールなどで抽出されます。抽出された成分を精製・加工されたものが、市場に出て製品として販売されます。ここでは、精製・加工される主な3種類を紹介します。
アイソレート
大麻草から、純粋にCBDだけを抜き出したものがアイソレートと呼ばれます。細かい結晶のパウダー状であることから、食べ物や飲み物に混ぜる、カプセル状にするなど様々なものに加工できます。手軽にとることができるので、流行に敏感なユーザーに向いているでしょう。
日本で合法
フルスペクトラム
日本語にすると「全草抽出」という意味のフルスペクトラムは、原料の大麻草に含まれるすべての成分を抽出したものです。THC(マリファナ)成分は日本では違法薬物※1とされているため、0.01%でも混入されているものは日本では輸入も販売も禁止されています。
日本では違法
ブロードスペクトラム
左記のフルスペクトラムから違法成分THCを除いたもの。大麻に含まれる合法成分(テンペルと呼ばれる芳香族分子)が入っているため、アイソレートと比べてアントラージュ効果※2が期待でき、より効果を求めるアスリートなどに向いているでしょう。
日本で合法
※1アメリカでは0.3%までの混入が認められています。
※2アントラージュ効果:複数の成分を同時に摂取することにより、相乗効果が望める。
現状、日本での大麻草の栽培は認められていない(一部を除いて)ので、CBDを扱うにはアイソレートやブロードスペクトラムを輸入するしか手がありません。ですが、THC成分が0.3%未満までであれば、認められているアメリカなどから輸入しているため、誤ってTHCが混入してしまう場合もあります。
また、大麻成分に対して法整備が遅れている日本では、CBDが豊富に含まれている花穂から抽出されたCBDを違法としており、輸入先と規制が大きく異なるため、日本におけるCBDの取り扱いはより一層慎重にならないといけない現状があります。
このような日本のCBD市場の現状から生まれたのが、有機化学合成されたCBDです。植物由来の大麻を用いずにサプリメントの原料のように化学合成されているため、THCが混入することがないのです。違法性がまったくなく安心な反面、まだまだ発売されたばかりであり希少性も高いことから、値段は天然由来の物より高価になります。このことから、セレブやモデルなど希少性があり最先端を好むユーザーに向いているでしょう。
日本でCBD製品を扱うのであれば、「アイソレート」「ブロードスペクトラム」「有機化学合成」の3種類となります。この3種類を使用して製品を作る際、どのようにブランディングをしたらいいか、特徴とおすすめのターゲットをまとめてみました。

流行に敏感な若者向けの
アイソレート
アイソレートは比較的低価格であり、グミやチョコレートなど手軽に食べられる食品に配合されていることが多いです。このことから、流行性のあるキーワードに興味がある若者をターゲットとした製品に向いていると言えます。

アスリート向けの
ブロードスペクトラム
ブロードスペクトラムは、アントラージュ効果と呼ばれるCBD以外の成分の相乗により効果が表れやすいと言われています。このことから、健康や肉体への効果を期待するアスリートなどに向けた効能重視の製品に向いていると言えます。

希少性を求めるセレブ向けの
有機化学合成(非大麻)
まだ商品として開発されたばかりの有機化学合成のCBDは、比較的単価も高いですが輸入CBDの不安性もあるため、安心安全性や希少性を求めるセレブなどをターゲットとしたハイクラスな製品に向いていると言えます。
ここではCBD製品の受託製造を担っている会社を紹介します。それぞれ取り扱っているCBDのタイプも記載していますのでご参考ください。
スイスから輸入したアイソレートCBD製品を取り扱っている会社。小ロットからOEMに対応でき、ラベルシールによりブランティングの強化ができることも強みです。
アメリカに拠点を構えるメーカーで、正規輸入許可証によって品質の高いCBD製品を日本へ提供しています。JADA認定の薬剤師が常勤し安全性に力を入れていることも強みです。
スイス産高品質CBDを原料とし、認証制度により国内法に則った安心・安全なオリジナルブランドのCBD_OEMを心がけている会社です。「日本カンナビジオール協会 CBD認証マーク」をすべての製品に取得しています。
アメリカ ラスベガスに本社を構え、コロラド州にあるファーム一体型ラボとアジア圏独占契約を結び、日本においては大阪支社が窓口となってCBD製品を提供しているメーカーです。
CBDの自社製品開発、原料販売を主な事業とし、欧州を中心に世界各国から厳選した安心安全な製品の販売を心がけています。厚生労働省の企画を満たしたCBD原料を使用したOEMに対応可能です。
ディスティレート、アイソレートのCBD製品を取り扱う会社です。徹底した成分分析により、安全性の高い経口摂取CBD製品のOEMに対応。世界中の人々に安心安全なCBD製品の提供を心がけています。
受託会社をもっと見る
数少ないメイドインジャパンのCBDプロダクト製造会社です。自社製品として食事と組み合わせて気軽に摂取できるCBDフレーバーオイル・リキッド、ペット用CBDオイル、CBDコスメといった食品や化粧品のOEMを手掛けています。
アメリカの複数の農場やラボと直接提携することにより、高品質かつリーズナブルなCBDの原料を提供している会社です。使用するヘンプは、アメリカ産オーガニック栽培となっています。
アメリカオレゴン州産のCBDを原料のメインとして、オイル、グミ、ベイプなどの自社製CBD商品を取り扱っている会社です。厚生労働省や食品検疫所の正規の手続きを経て輸入しているため、安全性の高い商品を提供できます。
食品や飲料などの経口摂取、化粧品やコスメなどの外用を目的としたCBD製品を取り扱う会社です。100%オーガニック栽培のUSDA認証ヘンプから抽出した、高品質のCBD製品を強みとしています。
長年のノウハウや実績により高品質なCBDを原料として、食品などのCBD商品の製造、OEMトータルサポートしている会社です。これまで数多くのブランドへのOEM実績があります。
アメリカ産オーガニックヘンプを使用し、独自の抽出法により4種類のCBD原料を扱っています。オリジナルブランドCBDのOEMに対応できる会社です。
オリジナルブランドの開発から小売販売まで一貫体制で提供でき、CBD OEMの少量ロットからの生産にも対応しているため、小規模からスタートしたい場合にも適した会社です。
大正12年創業の老舗企業で、創業110年以上のスイスの製薬会社のほか、アメリカ、スイスの提携工場と連携して高品質なCBD原料を取り扱っています。
adReposeでは厚生労働省のルールに則った国内での製造、流通、販売が認められ原料を輸入後、国内協力工場で加工を行っているため、安全性の高い日本製として提供することが可能です。
CBD原料として、アメリカネバダ州でCBD生成専用に品種改良された種子から生成されたカンナビジオールを使用。日本向けに茎と種子のみから生成されたオーガニック栽培の原料を使ったCBD製品は強みになります。
CANLIFEでは大学研究機関との共同研究により、CBD含有量が最大30%となる高濃度水溶性CBDを開発。さまざまな用途に合わせて加工できるうえに、吸収速度が高い製品を提供しています。
CBD純度99%を証明する検査成績書を取得した、高品質のCBD製品を強みとする会社です。CBD商品はすべて日本製で、販売実績も多数あり高い信頼性につながります。
CBD日本が取り扱うのは、独自の科学的アプローチによって生まれた水溶性CBDナノです。従来のCBD製品と比較すると、最大600%の高い吸収率を実現した高品質の製品を提供できます。
医薬品と同レベルの安全性・品質をほこるCBD製品を扱う会社です。国内の独占販売権を取得している中国のCBD製造会社と提携し、CBD製品の開発、製造、販売を行っています。
主にアメリカ、ヨーロッパ産のCBDアイソレート、ディスレートを取り扱う会社です。CBD原料は、原則オーガニック・無農薬栽培を原則、栽培から蒸留法に至るまでの生産過程を一括管理し品質管理を徹底しています。
CBD原料の特性に精通し、食品やサプリメントなどのCBD製品のコンセプトや企画に合わせてCBD原料の選定、供給を行っている企業です。
ココナッツ由来のMCTオイルをベースとして、CBDを30%配合し、コパイパから抽出した「β-カリオフィレン」を添加したオリジナルCBDオイルを自社開発している企業です。
食品や化粧品などを取り扱って35年以上の実績のある「ヒロインターナショナル」と業務提携をして行うCBD OEM対応が強み。商品開発においては、企画、製造、デザイン、マーケティングまでトータルサポートが可能です。
アメリカのオーガニック基準を満たした契約農家が栽培する産業用ヘンプを使用。自社スタッフが栽培地と製造工場まで足を運び、安全性と品質管理に務めています。
オリジナル成分やフレーバーを自由に組み合わせてつくるオリジナルブランドベイプのOEMを提供している会社です。オリジナル商品を試作、製造、製品化までワンストップでサポートしています。
アメリカUSDA認定の抽出工場から直接輸入したCBD原料を使用した、グミやオイルのCBD OEMに対応している会社です。日本人好みの味や形状を自由に選んで、オリジナルブランドのCBD商品を製造することができます。
CBDブロードスペクトラム、アイソレートによって抽出されたCBD原料を使用した、電子タバコ用リキッドや食品、化粧品など、コンセプトに沿った幅広いCBD OEMに小ロットから対応できる企業です。
医薬品と同レベルの品質、臨床データを有する企業で、国内でも稀に見る安全性と品質の高さにより、CBD商品のOEMサポートを専門に手掛けています。特殊技術による独自性の高いオリジナルCBD製品の提供が可能です。
幅広い商品と独自のネットワークをもち、CBD OEMでは、企業の既存の看板商品にCBDを配合したオリジナルコラボ商品が多いことが特徴の会社です。
化粧品メーカーとして数多くのOEMを受託してきた実績があり、CBD OEMにおいて豊富な経験やノウハウを有する企業。ニーズに合わせて多岐にわたるOEM製造が可能です。
高濃度BCDを配合したCBD商品化が可能。アスリートクリーム、オールラウンドクリーム、オイルの3商品NI特化し、CBD OEM商品に対応する会社です。
ここではCBD製品のOEMを新規事業として始める際に、把握しておきたいユーザー目線の情報をまとめています。「ユーザーはどのようなことを気にしているのか」「どのような商品を求めているのか」をしっかりと確認し、成功につなげていきましょう。
ユーザーが好む摂取方法とは
ここでは、CBDオイルの摂取方法として効果的とされる「舌下摂取」から手軽に食品として食べる「経口摂取」まで、さまざまな方法を紹介しています。それぞれの効果や効能の違いを解説。また、具体的な商品も紹介しています。
ユーザーがCBDに期待する効能
健康や美容目的としてCBDの注目が高まり、食用やコスメなどにも用いられるようになってきましたが、実際ユーザーはどのような効果を求めているのでしょうか。ここでは主に求められている健康に対するBDの効果について紹介しています。
ユーザーがCBDを使用する
シチュエーションとは
ここでは、「朝・昼・晩」「空腹時か満腹時」といった、どのようなタイミングでユーザーがCBD製品を使用するのかについて解説しています。パッケージデザインや香りなどの付加価値やブランディングを考える際の参考にしてください。
ユーザーが購入前に知りたいCBDのこと
CBDの注目が高まってはいるものの、商品として未開拓な部分も多く、安全性や信頼性に疑いを持っているユーザーも少なくありません。ここではユーザーの不安を解消できる情報について解説しています。
CBD製品を取り扱う側が知っておきたい基礎知識や情報をまとめているコンテンツです。また、世界と日本のCBD市場の現状をご紹介しながら今後の展開についても解説しています。
CBDの基礎情報
CBDを扱うにあたって、もっとも基本となることや最低限知っておきたい基礎情報を紹介しています。これからスタートという方は、ぜひこちらのページをお役立ていただけることと思います。
世界と日本の
CBD事情と今後の展開
CBD製品を作るために、なぜブランディングが重要になるのかを理解するために、ここではCB大麻の歴史や注目されるようになった経緯をわかりやすくまとめています。
CBDのウソとホント
大麻由来という点から、CBDに対して不安に思うユーザーは少なくありません。こうしたユーザーの不安と、不安解消に役立つための情報をまとめています。
法律や事件案件を確認して
リスクヘッジ
CBD製品を取り扱う上で法的なリスクを回避するために、最低限知っておきたい法律とあわせて、実際に起きた事件などもご紹介しています。